太陽光パネルが一体となった屋根材です。最近は太陽光パネルを載せることも多くなったので、こういった屋根材と一体になっているものもメリットがある気がしてきました。なぜかというと、パネルの表面はガラスになるので、紫外線劣化しないというのが魅力ではないかと感じます。
構成としては上の図のようになっており、ルーフィングから上の責任施工になるようです。現在進行中の案件で使ってみたかったのですが、予算の都合で使えませんでした。機会があればぜひ使ってみたい製品です。詳しくはこちらより
昨日はうちわの勉強会で自然温度差の話になりました。
「暖房なしで室温は何度あがるか?」という家の性能を表す数字が自然温度差になります。あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、これもQPEXという計算ソフトで計算することができます。
上の表の中にある 自然温度差=(日射取得熱+室内発生熱)/熱損失係数 という式で求めることができます。日射取得熱は太陽の光を取り込んで得る熱なので、わかりやすいのではないでしょうか。室内発生熱は人や照明の熱などで発生する熱です。それを熱損失係数で割ることで自然温度差を求めることができます。なんとなく難しいかもしれませんが、簡単にいうと太陽の日射をいっぱい取り込んで、家の断熱性能を上げることで、自然温度差を上げることができます。
いまこの住宅の自然温度差は9.12℃なので、上のグラフの1月の部分で外部の平均気温が0℃ちょっと下回るぐらいのときに、室温が8.1℃になっているのがわかると思います。このように暖房なしでも外の気温より室温があがるわけですが、この差の部分が自然温度差を表しています。例えば、エアコンの設定温度を20℃にしていた場合は、20℃まで足りない部分を暖房するということになります。(グラフ中の赤い塗りの部分)なので、自然温度差が高い住宅ほど暖房エネルギーが小さいことになります。
地震などでライフラインが止まってしまっても、自然温度差が高い住宅では他の家より暖かく過ごすことができます。さらに、その家に多くの人が集まれば発生熱も多くなるので暖房がつけることができなくても、寒さをしのげる住宅になります。今後のリスク管理として、自然温度差の高い家に住むということも大切になってくるのではないでしょうか。
先日、セクセルシャノンの方よりいただいたNS50のカタログをじっくり見てみました。山形でも発注できますとのことでしたので、APW430と較べてみると結構違うではないですか。0.79と0.9だから、地味に性能アップに繋がりそう。APW430+と同程度の性能のようです。
お値段が許すなら、なかなか交換する部材でもないので、性能はできるだけあげておこうと考えています。少し高いぐらいならNS50がよいような気がしてきました。エクセルシャノンさんの商品構成はちょっと難しいので、NS50だけを考えておけばわかりやすくていいです。早速、値段聞いてみます。
9月ですが、日中はまだまだ暑い日が続きますね。最近、いまだに気密測定をしない住宅があるという話を聞いたので、何度でも書く必要があるんだろうなぁ、と思いながら書いています。断熱のほうはなんとなく、イメージしやすいのでわかると思いますが、基本的な家の性能は断熱性能で決まってきます。UA値(外皮平均熱貫流率)という数値が小さいほど家の性能はあがっていきます。住宅を考えている方はまずこの数値がどのくらいになるか聞いてみるとよいと思います。
次に考えるのはその数値はどのくらいだとよいのか?ということではないでしょうか?山形にはやまがた省エネ健康住宅という認定制度がありますので、ぜひそれに沿った数値にしていただければと思います。例えば、山形市内であれば4地域になりますので、Y-G1といういちばん低い断熱性能の場合の数値は0.46ということになります。Y-G2、Y-G3になっていくほど断熱性能=家の性能があがることになります。最近、あらゆるエネルギーが高騰していますので、予算が許す限り断熱性能をあげておくと、その後のランニングコストがかからないようになっていきます。イニシャルコストも大事ですが、ランニングコストの検討もしながら、家の性能を決めていく必要があります。
家の断熱性能は、計算できるようになっています。ですので、家を計画するときは、ぜひ計算した結果の数値を確認してください。もし、これが無かったり、計算していない、とするときちんとした断熱・気密の施工をしているのかわからない会社だと思ってもらったほうがよいと思います。
そして、断熱と一緒に考えるべきなのは気密になります。家の気密性能はC値(隙間相当面積)というものであらわされます。これは実際に建物が出来てくる途中、または完成時に計測することでわかりますので、ぜひ計測してもらうようにしてください。計測していない会社はよほど慣れているか、気にしていないかのどちらかだと思います。ちなみに、やまがた省エネ健康住宅の基準では1.0以下になっています。気密は建物に空いている穴の大きさを示しているので、この数値が大きくなるほど隙間がたくさんあると考えられます。隙間がたくさんあると、そこからあたためた空気や冷たい空気が逃げていってしまうため、あたたまらない・冷たくならないといった原因にも繋がっていきます。
家の雰囲気やデザインはもちろん大事なのですが、それ以上に家の性能が求められている状況だと思います。知らなかったで後悔しないように、ぜひいろいろ調べてご検討いただければと思います。ちなみに、当事務所の最近の物件は、Y-G3の0.23近辺の断熱性能になっています。
パナソニックからもダクトレスの壁掛け熱交換気システムが発売されてました。
この四角のものを各部屋につけるようなイメージです。
280□なのでそれなりに存在感がある感じになってしまいますね。
もっと小さくなればいいのですが、難しいんでしょうね。
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