山形市内の事業者向けの補助金が今日から受付になったようです。
以下のような工事に対して、工事費の1/4、20万円までの補助が出るようです。
山形市は断熱に対しての補助金は環境課単独が多いのですが、もはや事業所向けの補助金であれば、建築課なども混じえて、もう少し予算つけてくれればよいと思いますが。。。
詳しくはこちらから。
2月7日子育てグリーン住宅支援事業についてのHPが開設されました。GX志向型住宅にすると160万円補助がもらえる支援事業のHPになります。
上の表中の都市部狭小地等は都市部狭小地等又は多雪地域のことになります。山形県内は積雪が1m以上で考えるので、多雪地域に該当することになります。そこで表をよくみていくと、再生可能エネルギーを含む1次エネルギーの削減率が要件なしと書いてありました。一般地は100%で、寒冷地でも75%ですが、多雪地域だと要件なしになっています。この要件なしは太陽光パネルがなしでもいいのか、太陽光パネルの容量について要件なしであるのか、現段階ではわかりませんが、他の地域に比べるととても有利な状況に思えます。
なかなか詳しい情報も出てこない状況ですが、今後の情報にも注目していきたいと思います。
子育てグリーン住宅支援事業のHPはこちらになります。
タイトルにある基準一次エネルギー消費量を35%以上削減とは、GX志向型住宅の補助金の適用要件になります。補助金が160万円もらえる住宅です。これがどのくらいなのか、ちょっと検証してみました。検証したのは最近竣工した住宅でUA値が0.23の断熱等級7の住宅になります。このぐらいの断熱性能のある住宅で、換気を第3種換気にした場合の一次エネルギー消費量が以下の表になります。
基準一次エネルギー消費量を35%以上削減とは、表内の②÷①が0.65以下になればよいことになります。
①の合計:101624
②の合計:66321
②÷①=0652612 となり、わずかに削減できない数値になりました。
そこで、換気を熱交換器に変更してみたのが、以下の表です。熱交換器については、マーベックスのsumikaの性能値で入力しております。当事務所でおすすめしたい熱交換機です。
①の合計:101624
②の合計:62152
②÷①=0.611558 となり、無事35%以上削減することができました。
上記の検証から、断熱等級7の住宅でも熱交換機が必要となるため、補助金の必要要件を満たすには、熱交換機を導入し、断熱等級6でUA値が0.3ぐらいだとギリギリ補助金の要件をクリアできそうな雰囲気です。こうやってみると、35%以上の削減は簡単ではないけど、難しくもないという微妙なところで設定されているような気がしました。とはいえ、断熱性能があがって、使用エネルギーがより減る住宅になるので、積極的に活用していきたいですね。補助金には太陽光パネルも搭載する必要があるので、そちらは今後検証してみます。
GX志向型住宅の補助金について不明なところなどは、お気軽にお問い合わせください。
先日、村山地域地球温暖化対策協議会の20周年記念講演会に行ってきました。東京大学の江守氏とClimate Integrateの平田氏の講演会で、とても勉強になりました。気候変動を抑えるためには、本当に待ったなしの状況なのが、あらためて理解できました。
写真はその会場で配られたClimate Integrateで作成したパンフレットです。このパンフレットが日本の住宅の実情をよくまとめており、気候変動対策のパンフレットにもかかわらず、すごいと感じた次第です。
寒い日本の家の現状や遅れている対策など、各国の基準やWHOのガイドラインなどとも比較されており、このまま当事務所のパンフレットにもできるような内容でした。
このパンフレットの冒頭に、住宅の性能をあげることが、CO2の削減+快適性の向上+健康増進の同時達成ができると書かれていて、あらためてそういう部分にも貢献できていると再認識いたしました。なにより、自分の家の性能をあげることが、地球の気候変動対策として有効な手段であるというのは、気持ちよく暮らしていけそうです。
令和6年11月22日に「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策~全ての世代の現在・将来の賃金・所得を増やす~」が閣議決定され、GXの推進に関する取組みとして、「建物の断熱性能向上や(中略)住宅・建築物における設備の省エネ化の取組を支援することによって、取組を加速する」方針が示され、さらにエネルギーコスト上昇に強い経済社会の実現に向け、「省エネ性能に優れた住宅の普及を促進するため、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象とした高水準の省エネ住宅の新築、住宅の省エネリフォームを支援する。断熱窓への改修、高効率給湯器の導入を支援する。」方針が示されました。
上記は環境省HPより転載しましたGX志向型住宅補助金創設の背景になります。
つまりはZEHの基準よりも高い性能の住宅を建てることが必要なので、そこに補助金を出します。ということなんですね。これから、雪の降る時期にかけて、補正予算つけますと言われてもピンと来ない気もしますが、より高い性能が必要だという認識は同じなのでよかったです。詳細はこれから出てくると思いますので、注目していたいと思います。環境省の報道発表のHPはこちらです。
また、新しい情報もわかりましたら、お伝えしていきます。
GXという言葉もこのニュースで初めて知りました。グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)の略称で、温室効果ガスの排出を削減し、クリーンエネルギー中心の社会へと変革していく取り組みを指すようです。