コルポ建築設計事務所

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日本の住宅のアルミ製窓枠の比率

窓枠の比率
 
先日、日本経済新聞の電子版に日本の住宅のアルミ製窓枠の比率が載ってました。忘れないように、書いておこうと思います。このグラフを見ると、日本だけがアルミ製の窓をダントツに採用してきたことがわかります。なぜか、異常なくらいアルミを使っていると思うのは、僕だけでしょうか。
 
日本は木の文化で、窓も昔は木製だったりしていたので、北欧並みに木製のサッシが普及してもいいのかなと思いましたが、現実は全然違いました。記事の中では、見栄えを気にする消費者が、樹脂窓の太い枠よりもアルミ枠のすっきりしたほうを好む傾向にあったという解説をしていました。が、こういう解説は全然的はずれだと思います。現在でも、窓の枠の太さを気にしている消費者がどれほどいるでしょうか。なにか、やはり、全然別の理由があったので、ここまで普及したんだと思います。僕にはそれがなにかはわかりませんが。。。
 
そして、記事では枠を細くした樹脂窓も登場して、普及のきっかけになると書かれていました。樹脂窓が普及してきた理由は、窓枠が細くなったからではありません。窓からより多くの熱の出入りがあるので、できるだけそれを減らしたいと考えるようになったからだと思います。それだけ、消費者の意識が変わってきたように私は感じました。このグラフを見た、お家を計画中の方は、是非自分の家に採用される窓が樹脂製になっているかどうか、確認されてみてはいかがでしょうか。
 

2015.06.24

cookiray

cookiray
 
先日、お客様と打合せしていて、話題になったことがありました。ダイニングで焼肉や鍋物をした場合のにおいの話でした。わが家の場合は、ダイニングの吹抜を介して、すべての部屋に繋がっているので、ほっとくと、すべての部屋ににおいが充満してしまいます。ですから、それが嫌な場合は、扉を閉めたりもしていますが、まったくなくすということも、なかなか難しいので、もう割り切って戸を開けて換気しています。
 
そんなダイニングテーブルでの調理時に、気になる煙や油・においを真上で吸い取り、空気をきれいにしてくれる新発想のダイニング照明が上の写真のcookirayです。簡単にいうと、空気清浄機と照明器具が一緒になったような感じでしょうか。これがあると、においが広がらないとまではいかなくても、広がりにくくなるのだと思います。ただ、何事も経験してみないとわかりませんから、実際には使ってみるしかありませんが。
 
ダイニングで調理した時のにおいが気になる方は、お使いになってみてはいかがでしょう。メーカーも換気扇などでは有名な富士工業というメーカーなので、信頼感もあります。
 

2015.03.30

スピーカー搭載のエアコン?!

panasonic-nx
 
なんと、パナソニックの最新のエアコンはスピーカーとLED照明もついてるってこと知ってました???もはや、エアコンとは呼べない機器のような気もしますが、どうしてこんなことになったのでしょう。どうやら、パナソニックの調査によると、1人暮らしやDINKSの30〜40代は、就寝前に音楽を聴いたり、あかりを暗くしたり、ストレッチやアロマなどでリラックスすることがわかったからなんだとか。調査して、わかったら、ここまでやってしまうんですね。。。ちょっと、考えたら、そんなことみんなしてると思うんですが。。。
 
しかも、スマートフォン用アプリ「おやすみナビ」とかで、寝返りすら感知して、快適な環境をつくり出すんだとか。なんでも、一緒になればいいということではないと思います。エアコンは、シンプルな機能が一番だと、私は考えますが、みなさんいかがでしょう?
 
一応、リンクを張っておきますので、ぜひご確認ください。
 

2015.03.24

あんパンマド?!

サーモスX カタログ アンパンマド
今年の3月より発売になるサーモスXのカタログから抜粋しました高性能ハイブリッド窓の説明文になります。LIXILからは、すでに高性能樹脂窓のエルスターXがすでに発売されているので、性能的にはそちらのほうが良い製品になります。ですが、予算的にはそうもいかない場合も考えながら、どのくらいの性能なのかカタログを見ていました。
 
そのカタログを見ていて、ちょっと???と思ったところがありました。それが四角で囲まれた日本のものづくりの原点の「ハイブリッド」の説明でした。一番右のガソリンと電気を利用したハイブリッドカーは納得できました。しかし、その左の2つがハイブリッドというイメージからはどうにもかけ離れているのではないかと。。。あん+ぱん=あんパンと、ラジオ+カセットデッキ=ラジカセなんですよね。ラジカセなんて、知らない世代もあると思うのですが、それを持ち出して「ハイブリッド」の説明はどうなのかと、どうしても突っ込みたくなりこれを書いている次第です。
 
なので、「ハイブリッド窓」と銘打ってるサーモスXは、「あんパンマド」と言っても差し支えないのではないでしょうか。まぁ、説明はともかく、値段と性能で使うか使わないか決めるのでいいんですけど。。。
 

2015.02.26

次世代省エネ基準は最低基準です

次世代省エネ基準は最低基準
今日のテーマはこれだけです。国で制定して進めようとしている現在の次世代省エネ基準が最低基準だということを覚えていただければと思います。
 
これは、意図的なのかどうかわかりませんが、その次世代基準という言葉の使い方が悪いために大変な誤解を生じていると思います。「国で定めた次世代基準の断熱性能のレベルを満たしています。」なんて言われた時に、何人の人が「それは最低基準でしょ。」と突っ込めるでしょうか。。。ほとんどの人は、「次世代の基準だから大丈夫だろうな。」と思ってしまうでしょう。
 
ところが、国の定めている断熱性能に関しては、次世代=最低という意味の言葉になっています。日本語は難しいということなのでしょうか。やはり、国の定める基準はそうそう高くできないのだと思います。いろんな状況の方がいる中でも、省エネの方向に向かわせようとした場合は、あまりレベルをあげられない事情もわからなくではないですが、いかんせん、言葉が悪すぎます。次世代ではなく、最低の基準ときちんと説明すべきだと思います。
 
ですので、これから住宅を新築もしくは、リフォーム等する方々はくれぐれもこの言葉に注意していただきたいです。次世代基準で最高の性能ですよというところで検討している方は、ちょっと考えなおしたほうがよいかもしれません。断熱については、できるタイミングが限られてきますので、後でやるという部分がなかなか難しい状況にもなってきます。僕がおすすめする住宅は予算内で、できるだけ断熱性能のよい住宅が提供できるように心がけています。もちろん、次世代基準を満たした上での話です。
 

2015.02.16