コルポ建築設計事務所

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オープンルーバー

 
open-louver
 
上の写真は、YKKAPの上吊り引戸形式のオープンルーバーです。断熱性能の高い住宅になってくると、夏の日射をどれだけ遮蔽できるかが重要になってきます。遮蔽することで、室内温度の上昇を抑え、エアコンなどの電気使用料の低減にとても効果を発揮します。予算が関係なければ、電動式の外付けプラインドなど便利で高価なものはありますが、そこまで付けることが出来ない場合は、こういう方法もありだと思います。
 
わが家では、夏の日射遮蔽をゴーヤに頼ってきましたが、朝夕の水遣りも大変だし(僕が当番)、泊まりに行こうものなら枯れてしまいそうですし、今年はどうしようか迷っているところでした。このルーバーを使えば外観のアクセントにもなりそうなので、ちょっと自分の家で試してみるのありかもしれません。
 

2016.03.22

スノーグリッドの効果

昨年の暮れに設置をしていた軒先用雪止めのスノーグリッドですが、なかなか雪が降らずに効果のほどがよくわからなかったのですが、ここ何日かの雪でその効果を確かめることができました。下が本日の軒先の状況です。
 
snow-grid4
 
ちゃんと軒先の部分の雪が止まっており、効果を発揮してくれております。スノーグリッドがない状況であれば、このぐらいの雪で、軒先の雪が下に落ちてきていましたが、今年はそんなこともなくキレイに雪が屋根の上に載っていました。
 
きちんと実証できましたので、雪が落ちてほしくないところには、今後これを使っていきたいと思います。いままでの三角の雪止めをデザイン的につけたくなかった人は、このスノーグリッドを試してみてはいかがでしょうか?
 

2016.01.21

HEAT20 外皮性能グレード(2015年12月改定版)

12月8日に突然HEAT20の外皮性能グレードの改定版が発表されました。つい先日、このブログに少なくとも今後の住宅は、G2のグレードで施工していかないとと書いたところでしたが、もうワンランク性能をアップしていこうという提案になっています。
 
HEAT20 2015年12月改定版
 
HEAT20というのは、2020年を見据えた住宅の高断熱化をめざしているものですので、その基準が引き上げられたということは、できるだけ住宅については断熱していこうという意志の表明になると思います。断熱は予算の許す限り、できるだけしとけということでしょうか。2020年でも快適に過ごしていく住宅をつくるには、今のうちからこの推奨基準にできるだけ近いほうがよいということになります。
 
今回のG2基準をクリアするためには、多少予算がかかるので、まずは最低限G1基準をクリアするところからはじめたら良いと思います。その上で、予算が許せばG2基準を目指すという段取りになるのではないでしょうか。少し前に、書いたばかりで基準の改定がありましたので、あらためて書かせていただきました。
 
くわえて外皮の性能も大事ですが、それは気密性能を確保したうえでの話ですので、そのことも忘れないでいただきたいです。推奨基準には気密の話が出てきませんが、この基準はきちんと気密が確保されていることが大前提ですから。外皮性能が良くても、気密がしっかり確保できていないと、その性能は発揮できないんです。
 

2015.12.11

屋根断熱と天井断熱

みはらしの家は、ちょうど防湿気密シートの張り方が終了した段階になりました。今回、屋根断熱の部分と天井断熱の部分の両方あるため、少しご紹介したいと思います。
 
屋根断熱
 
上の写真は屋根断熱部分の写真になります。この部分は、吹抜になっているので、天井が屋根と同じ勾配で張られることになります。通常、こういった部分は屋根の部分で断熱するため屋根断熱と呼ばれます。赤く見えるのが断熱材で、白っぽく見える木が垂木と呼ばれる構造部材になります。しっかりと断熱材が入っている感じがお分かりいただけると思います。少し茶色く見える木は、母屋といわれる構造部材になりますが、この部分は建物完成後も見えてくる部分になります。
 
天井断熱
 
一方、吹抜がない部分は天井が屋根よりも低い位置で張られるため、その部分で断熱することになります。それが、上の写真の天井断熱ということになります。屋根なりではなく、平らに天井のラインにそっって断熱材が充填されているのがお分かりいただけると思います。断熱は、どちらの方法で行ってもよいのですが、きちんと断熱材が入り防湿気密シートが丁寧に施工してあることが、とても大切になります。
 
天井断熱 ダウンライトボックス
 
少し細かい話になりますが、上の写真は照明器具が取り付く部分の写真になります。取り付ける照明器具には、高気密対応の機器とそうでない機器があります。ですが、高気密対応の機器でも、まだ信頼性に少し掛ける部分があるのが現状です。ですので、現場では照明器具が取り付く部分はこのようなボックスをつくり、そこで気密を一旦確保してから、天井に照明器具をつけることにしています。
 
こうすることで、現場の大工さんはひと手間余計にかかってしまいますが、建物の性能を確保しながら照明器具を自由に選ぼうとするとこのような選択になります。あたたかい住宅をつくるということは、こういう細かい部分の配慮の連続なんですよね。地味な部分ですが、とても大切な部分だと思います。
 

2015.12.04

みはらしの家 断熱構造見学会終了

断熱構造見学会
 
28、29日に三浦建築さんと開催させていただきました断熱構造見学会が無事終了いたしました。見学に来て頂いた方には、じっくりと断熱気密の要の部分を見ていただけたのではないかと思います。通常の完成見学会では、隠れてしまう部分ですが、こういった段階でいろいろな方々に見ていただく機会を設けていければと思います。
 
最後にこのような見学会の開催に快諾していただだいたクライアントに御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
 

2015.11.30