高野原の家は、年内の引き渡しにも間に合い、無事薪ストーブも設置することができました。薪ストーブについてはあまり知識がなかったので、クライアントが選ばれる機種のことをいろいろお伺いしながら計画を進めて参りました。その薪ストーブが納入直前に変更になり、この機種になりました。
デンマークにあるヒタ社のインスパイア45Hという機種になります。それまで見ていた薪ストーブは薪ストーブらしい雰囲気でしたが、この薪ストーブはとてもシンプルですっきりした印象のデザインです。こういう薪ストーブがあることを知らなかったので、とても新鮮に感じました。
そして、何といってもその特徴は扉の色が10色から自由に選べるということです。薪ストーブというと黒一色のものが多いと思うのですが、好きな色が選べると炎を見る楽しみもさらに増すのではないでしょうか。ホーローメーカーから出発したヒタ社だからこそ、このようなパーツを独自に作ることができたそうです。
高野原の家は外皮平均熱貫流率UA値が0.32という数値ですので、薪ストーブをどんどん焚くというよりは、南側の日射を取り込みながら夜間に少し焚くという使い方になると思います。これから寒い季節になると思いますが、快適に過ごせる住宅になってくれるはずです。昨日、内観の写真撮影も終わりましたので、写真ができましたらHPでご紹介できればと思います。
高野原の家は、年内の完成をめざして、着々と工事が進んでおります。写真のように外装工事も大詰め。外壁もガルバリウム鋼板のスパンドレル、横葺き、格子、杉板張りといろいろな表情が楽しめます。
ちょうど玄関のところが目隠しを兼ねた格子になっています。ガルバリウム鋼板は、コストがかからず、メンテナンスが容易なので、とても良い素材だと思いますが、色や形状でもこんな風に違って見えるんですよね。
高野原の家は、南側の庇の出ていない部分にYKK APのキューブシェードをつけております。それが先週取り付きました。
キューブシェードって???という方も多いと思いますが、上の写真の窓の廻りについている庇のようなものがキューブシェードです。
非常に性能の高い住宅になると、夏に日射をきちんと遮蔽しないと、日射をどんどん取り込んでしまい冷房負荷があがってしまいます。それを防ぐため、キューブシェードにアウターシェードやすだれを取付けることで、日射遮蔽が安価に実現できるように考えています。
外付けブラインドなど遮蔽の方法はいろいろありますが、このキューブシェードは外観のアクセントにもなるので、出来上がるのが非常に楽しみです。
高野原の家は、工事も順調に進み現場シートも張られました。当方の現場シートとともに一緒に張られているのが「200ミリ断熱の家」と書かれた天童の高橋工務店さんの現場シートです。
200ミリ断熱というのは、内側の柱と柱に入れられた断熱材100ミリと、
壁の外側にも追加で張られる付加断熱100ミリを合計して200ミリ断熱してますよという住宅。ちなみに、天井も200ミリです。
上の写真はこれから断熱材が張られる外側の窓部分を写したものになります。木の厚さ分の断熱材が外側に張られることになります。
こういう部分は出来上がってしまうと確認することはできないのですが、あたたかい家にしようと思うとたいへん重要な部分になります。目に見えない部分ですが、そういうところに気を使って住宅を選んでいただくことが、夏も冬も健康に快適に過ごせる家に近づく一歩になると思います。
霞城の家は、本日気密測定を行いました。非常に重要な部分なのですが、測定が義務付けられていない上に、新しい省エネ基準からもすっぽり抜けてしまっている項目です。きちんと工事がされているかどうかを確認するためにも大事な部分なので、気密を表す数値のC値がどの程度なのか、確認してみることをおすすめします。
こんな送風機で風を送り出します。
そして、こっちの機械で測定をします。
測定した結果はこのように印刷されて、すぐ見れるようになります。霞城の家の測定結果は0.5という満足の結果となりました。