コルポ建築設計事務所

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パッシブデザインとOMソーラー

パッシブデザインんとOMソーラー
 
OMソーラーの生みの親である奥村昭雄さんの著書がAmazonで400円ぐらいで売っているのを発見しました。早速、購入したので読んでみようと思います。発行年が1995年と少し古い本ですが、温熱環境などの基本的な考え方は時代が変わっても変わらないのと思うので。奥村昭雄さんは、山形にもゆかりがあり、金山町立金山中学校は、益子義弘さんと奥村昭雄さんの共同設計なんですね。雪が溶けたら、見に行こうかな。
 

2015.03.05

アルケミスト Anniversary Edition

 
Alchemist
 
先日、本屋さんで見つけた本です。装丁が変わっていて、何の本かな?と思いながら手にとったのですが、僕の大好きな本「アルケミスト」のAnniversary Editionでした。
 
半飼いの少年サンチャゴは、宝物がピラミッドに隠されているという夢のお告げを信じ、アンダルシアから砂漠を越えエジプトを目指す。彼はさまざまな出会いと前兆に導かれ困難な旅を続けていく。そしてある錬金術師との大いなる出会いを果たし、ようやくたどり着いたピラミッドで、彼を待ち受けていたものとは何なのか。
 
というような夢と冒険のお話です。
 
読後はなにか生きる勇気をもらったような気持ちになるので、いろいろと行き詰まった状況の時に読んで、勇気をもらっては頑張っていたような気がします。その本がきれいになってまた現れたので、見つけたときはちょっと嬉しくなりました。ちなみに僕が持っている装丁は下の写真のものになります。装丁から受ける印象って随分と違うものですね。本を人に贈ったことはあまりありませんが、送るならやはりAnniversary Editionのほうですよね。子供が読めるようになったら、本を贈ってみるのもいいかもしれません。
 
MyAlchemist
 

2015.02.27

通風トレーニング

通風トレーニング
 
南雄三さんによる通風のトレーニング本です。風通りのよい家というのは、家づくりの基本ですが、なかなか通風の勉強ができる専門書ってないんですよね。この本は、南雄三さんと一緒に通風について、はじめから少しずつ勉強していくような本になっており、通風が視覚的に説明されているので、とてもよく理解できる本でした。
 
本の内容は、風の正体、通風の目的といったことから、実践的な通風計画まで網羅されています。高断熱・高気密も大事ですが、こういう自然をうまく取り入れる手法も住宅を快適にするには、とても大切なところです。実は、風の流れはFlowDesignerというシミュレーションソフトを使うことでいろいろ検討できるのですが、高価なソフトなのでちょっと手がでないですが、こういう本で通風を学び設計に活かせればと思います。
 
興味がある方は、どなたでも楽しく読めると思いますので、ぜひ読んでみてください。
 

2015.02.19

水野学のセンスは知識からはじまる

sense
 
グッドデザインカンパニー代表で、「くまもん」でも知られる水野学さんの本です。水野学さんの本の中で、この本がとても衝撃的でした。タイトル通りの、センスの話なのですが、どうもセンスというとキラリと光る「センス」というものがあるような感じがしますが、そういうことじゃないということを説明されている本です。
 
まさに、建築もいろんなセンスが必要とされる職業じゃないでしょうか。依頼いただいた方の予算配分もセンス次第ですし、要求される事柄のまとめ方もそうですし、もちろん、立ち上がってくる建物についてはまさにセンス次第で良くも悪くもなってきます。それが、知識からはじまるんだという認識は読むまでまったくありませんでした。
 
水野学さんは、センスとは誰にでも備わった身体能力と書いています。センスのよさはとはミステリアスなものでもないし、特別な人だけに備わった才能ではないと。それをどう育てているか、どう使っているか、どう磨いているかだいうことが書いてあります。
 
これを読んでから、住宅のことを考えると確かにセンスの悪い住宅に共通な事柄などが見えてきたりして、なるほどと実感することがありました。あいまいなセンスという言葉に対して、このような真摯な姿勢で取り組んでいるからこそ、いろいろなクリエーションがあるのだと思います。とても、論理的なセンスのお話がおもしろいので、ぜひ読んでみてください。

2014.12.27

伊礼智の「小さな家」70のレシピ

irei70
 
僕の好きな建築家の一人伊礼智さんの本です。建築の本というと、難しかったり、専門的だったりするのですが、この本は建築の専門でない方でも、エッセイを読むように読み進められると思います。
 
この本のまえがき部分にこう書いてあります。
 
小さな家でおおらかに暮らす
 
この言葉がとても印象的でした。とかく、小さな家というと、どうしてもマイナスのイメージに捉えられがちです。ただ、これからはそういう時代ではないだろうと私も考えています。小さくても、快適で、素敵な家に住むことで、日々心地よい生活が送れる。無理に大きくして、快適さが損なわれてしまっては、せっかくの新居での生活も台無しです。伊礼さんは「クールなウサギ小屋」と表現していますが、まさに私がめざしたい住宅もそういう小さくても豊かな暮らしです。
 
ただ、小さい家はなかなか難しく、いろんな工夫をしないと魅力的な空間にならないことも事実です。その小さい家のレシピが70個載っているので、これを読んでいただければ、小さくても住宅は豊かになるんだと気づいてもらえるのではないでしょうか。

2014.12.20