いつも外構をお願いしているランドスケープアーキテクト 工藤まいさんより写真とテキストが届きました。
長岡の家1・2は2019年に建築、2020年に外構が竣工し、先月の6月22日、外構の写真撮影を行いました。長岡の家1・2は約400m2の敷地に建つ平屋2棟の住宅になります。北側と南側、デザインが統一された2棟の建築が、静かな住宅街の一角に佇みます。
庭も今年で4年目になります。だいぶ木々も成長しました。
施主様がシーズン毎に1年草を植えて下さっているので、玄関前の花壇がいつも華やかです。
縦列のアルミ製のカーポートは、植栽の効果で存在感が薄れます。
長岡の家1の南側、長岡の家2の北側、大谷石の舗装と植栽が2棟を繋ぎ、路地裏のような雰囲気です。
長岡の家2の東側には、大谷石のテラス、隣地目隠し用のキンモクセイの生垣、高木イロハモミジ、低木シロヤマブキを植栽しました。大きく成長した黄緑色のモミジとダークベージュの外壁との相性が良く品があります。
建築、カーポート、近隣の建物、空の高さ、舗装から下草〜高木までの植栽、全て目に飛び込む風景です。それぞれの役割や特徴を明確にして配置することで、自然体な場所 (以前から存在しているような)に仕上がります。
長岡の家1・2は施主様をはじめ、建築家の石山さん、施工会社さん、携わるメンバー全員が空間イメージを共有することが美しい外構になりました。また、施主様の日常の管理、数年に1度のプロによる剪定で現在は竣工当時より重厚で充実した空間です。今回の長岡の家1・2の撮影では改めて色んな人のご縁と奇跡が重なった物件だと実感しました。
テキスト:ランドスケープアーキテクト 工藤まい
写真:土田写真店 土田貴文、ランドスケープアーキテクト 工藤まい