昨日に続き、冷暖房の話。家のどの範囲で冷暖房するのかということについて。
一般的には上の図のように、各部屋ごとを冷暖房するイメージかもしれません。ところがこの方法ですと、各部屋にエアコンを置かなければいけませんし、部屋以外の部分(廊下、トイレなど)については、エアコンが置かれないため、特に冬場はとても寒い空間になってしまいます。いわゆるヒートショックはこういう空間があるために起こってしまいます。
それに対して、家全体を均一に冷暖房しようというのが、全館冷暖房になります。このようにコントロールできれば、ヒートショックの原因となる空間も存在しないため、とても快適な空間になります。全館冷暖房というと、そんなことをしたら光熱費がすごいことになるのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実際この全館冷暖房をやるには、高い断熱性能をもつ住宅で計画することになります。ですので、実際には6畳用のエアコンが1,2台で実現してしまいます。光熱費が大変になるどころか、光熱費が節約できる上に家の中の快適性も手に入れることができます。
そう考えてくると、これからは全館冷暖房で快適な家を増やすことが、省エネにもなるし、家計にもやさしいということになります。次回は、これまでの話を踏まえての床下暖房についての話。