一年のうち、どのくらい暖房が必要なのか、漠然とわかってはいても数えたことがある人は少ないのではないでしょうか。山形市で暖房が必要になる日数を数えてみました。暖房日は、平均外気温が10℃下回った日とします。以下がその表になります。ちょっと、小さくて見づらいと思いますので、こちらにPDFのデータも容易しました。
数えてみてビックリですが、151日ありました。一年が365日なので、一年の4割は暖房が必要な期間になります。
「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居(すまひ)は、堪へ難き事なり」。
昔は、この吉田兼好の一節が用いられ、住まいは夏を旨とすべし?と言われていました。ですが、こうやって暖房日を数えて見ると、住まいは冬を旨とすべきだとわかります。夏の暑い日は、冬の寒い期間に比べたら、ずっと少ないんですね。この寒い暖房日をいかに少ないエネルギーで快適に暮らすことができるのか。山形で住宅を考えるときには、重要なポイントになります。山形市より寒い新庄市や尾花沢市では、もっと多くの暖房日になると思います。