みはらしの家は、ちょうど防湿気密シートの張り方が終了した段階になりました。今回、屋根断熱の部分と天井断熱の部分の両方あるため、少しご紹介したいと思います。
上の写真は屋根断熱部分の写真になります。この部分は、吹抜になっているので、天井が屋根と同じ勾配で張られることになります。通常、こういった部分は屋根の部分で断熱するため屋根断熱と呼ばれます。赤く見えるのが断熱材で、白っぽく見える木が垂木と呼ばれる構造部材になります。しっかりと断熱材が入っている感じがお分かりいただけると思います。少し茶色く見える木は、母屋といわれる構造部材になりますが、この部分は建物完成後も見えてくる部分になります。
一方、吹抜がない部分は天井が屋根よりも低い位置で張られるため、その部分で断熱することになります。それが、上の写真の天井断熱ということになります。屋根なりではなく、平らに天井のラインにそっって断熱材が充填されているのがお分かりいただけると思います。断熱は、どちらの方法で行ってもよいのですが、きちんと断熱材が入り防湿気密シートが丁寧に施工してあることが、とても大切になります。
少し細かい話になりますが、上の写真は照明器具が取り付く部分の写真になります。取り付ける照明器具には、高気密対応の機器とそうでない機器があります。ですが、高気密対応の機器でも、まだ信頼性に少し掛ける部分があるのが現状です。ですので、現場では照明器具が取り付く部分はこのようなボックスをつくり、そこで気密を一旦確保してから、天井に照明器具をつけることにしています。
こうすることで、現場の大工さんはひと手間余計にかかってしまいますが、建物の性能を確保しながら照明器具を自由に選ぼうとするとこのような選択になります。あたたかい住宅をつくるということは、こういう細かい部分の配慮の連続なんですよね。地味な部分ですが、とても大切な部分だと思います。