それでは、『高気密・高断熱』の数値にはどんなものがあるのでしょう。ひとつは、建物全体の断熱性を示す熱損失係数(Q値)と呼ばれる数値があります。建物の内側から外側へどれだけの熱が逃げていくのかを表す数値です。この数値が小さいほど断熱性能が高いということになります。
この熱損失係数(Q値)は、建物が建てられる場所の気候や周囲の状況、建物のかたち、断熱仕様等を含めて計算して算出されます。ですので、建てられる家が一戸一戸違うように、この熱損失係数(Q値)も一戸一戸違うものとなります。
これから住まいをお考えの方で、あたたかい家を希望の方(大勢の方がそういう住まいを希望していると思いますが)はこの熱損失係数(Q値)をぜひ確認してみてください。
私が設計する際は、予算内でどれだけこの数値を小さくできるかということをまず第一に考えています。