セブンチェアという椅子をご存知でしょうか。デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンの代表作の一つで、1955年、アントチェア(アリンコチェア)の後継モデルとして発表されました。僕が好きな椅子のひとつで座りごこちも、見た目も大好きで、家にも何脚かおいてあります。ということで、上の写真はセブンチェアなんですと、言いたいところなんですが、実は違う椅子です。
見た目はほとんどセブンチェアなんですが、これがジェネリックプロダクトというものです。ジェネリック医薬品というのは、一般的に聞くようになって馴染んできた感もありますが、ジェネリックプロダクトは同様の考え方でつくられたプロダクトのようです。つまり、デザインの版権の期限が切れた製品を、「ジェネリックプロダクト」という考え方のもとに再生産したものというわけです。なので、見た目はセブンチェアそっくりでも、お値段が1/2~1/3で購入できてしまいます。
薬ならば、効能が一緒ならいいやと割り切れますが、これが椅子になると僕はなかなか割り切れなく感じています。それがブランドの価値ということなのでしょうか。残念ながら、僕は実際にジェネリックプロダクトに触れていないので、実際に見て触れてどうなのかはわからないのですが、触れてみて違いがわかるなら選ばないでしょうけど、わからなかったらどうしようかと迷うかも知れないです。
しかし、何をするにも予算がついてまわるので、ひとつの選択肢としてこういうものがあるというのを頭に入れておいてもらえると、少し選択の幅が広がるのではないでしょうか。扱っているのはE-comfortという会社になります。ショールームが郡山にあるので、ささっと高速で行ってみれると思います。家具は触れてみないとわからないので、僕も行ってみたいと思います。