コルポ建築設計事務所

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屋根断熱と天井断熱

みはらしの家は、ちょうど防湿気密シートの張り方が終了した段階になりました。今回、屋根断熱の部分と天井断熱の部分の両方あるため、少しご紹介したいと思います。
 
屋根断熱
 
上の写真は屋根断熱部分の写真になります。この部分は、吹抜になっているので、天井が屋根と同じ勾配で張られることになります。通常、こういった部分は屋根の部分で断熱するため屋根断熱と呼ばれます。赤く見えるのが断熱材で、白っぽく見える木が垂木と呼ばれる構造部材になります。しっかりと断熱材が入っている感じがお分かりいただけると思います。少し茶色く見える木は、母屋といわれる構造部材になりますが、この部分は建物完成後も見えてくる部分になります。
 
天井断熱
 
一方、吹抜がない部分は天井が屋根よりも低い位置で張られるため、その部分で断熱することになります。それが、上の写真の天井断熱ということになります。屋根なりではなく、平らに天井のラインにそっって断熱材が充填されているのがお分かりいただけると思います。断熱は、どちらの方法で行ってもよいのですが、きちんと断熱材が入り防湿気密シートが丁寧に施工してあることが、とても大切になります。
 
天井断熱 ダウンライトボックス
 
少し細かい話になりますが、上の写真は照明器具が取り付く部分の写真になります。取り付ける照明器具には、高気密対応の機器とそうでない機器があります。ですが、高気密対応の機器でも、まだ信頼性に少し掛ける部分があるのが現状です。ですので、現場では照明器具が取り付く部分はこのようなボックスをつくり、そこで気密を一旦確保してから、天井に照明器具をつけることにしています。
 
こうすることで、現場の大工さんはひと手間余計にかかってしまいますが、建物の性能を確保しながら照明器具を自由に選ぼうとするとこのような選択になります。あたたかい住宅をつくるということは、こういう細かい部分の配慮の連続なんですよね。地味な部分ですが、とても大切な部分だと思います。
 

2015.12.04

みはらしの家 断熱構造見学会終了

断熱構造見学会
 
28、29日に三浦建築さんと開催させていただきました断熱構造見学会が無事終了いたしました。見学に来て頂いた方には、じっくりと断熱気密の要の部分を見ていただけたのではないかと思います。通常の完成見学会では、隠れてしまう部分ですが、こういった段階でいろいろな方々に見ていただく機会を設けていければと思います。
 
最後にこのような見学会の開催に快諾していただだいたクライアントに御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
 

2015.11.30

みはらしの家 タイベックハウスラップ施工

みはらしの家は、外部サッシ、玄関ドアも入り、タイベックハウスラップの施工が完了した状況です。これから、外部の軒天井の作業になります。
 
タイベックハウスラップ施工
 
上の写真のタイベックを見てなにか気づく人はいらっしゃるでしょうか。僕も最初はわからなかったのですが、タイベックの長さが3mのタイプなんです。タイベックハウスラップは、タテ方向の長さが1mと3mのものがあります。上の写真のタイベックは3mの長さなので、このぐらいの高さでも重ね部分がないんです。これだと防水層として、1mのもので施工されるより信頼性が上がりますよね。こういう細かいところへの気遣いがよい建物に繋がっていくんだと改めて思いました。
 
そんな細かい部分も現場見学会で確認できますので、興味があればご覧になってください。
 

2015.11.10

みはらしの家 付加断熱施工中

みはらしの家は、壁の合板張りが終わり、付加断熱施工の真っ最中です。付加断熱とは、柱と柱の間に入れる断熱材(充填断熱)にプラスして、外側にさらに付け加える断熱材(付加断熱)のことを指します。下の写真は、付加断熱を施工する前の状況になります。今回は高性能グラスウール16㎏品を50mm付加することにしていますので、そのグラスウールを支える桟木を先に壁に留めていきます。
 
付加断熱
 
そして、その桟木の間にグラスウールをひとつひとつ丁寧に入れていきます。まさに、丁寧にという言葉がふさわしい感じで、グラスウールを壁にはめ込んでいきます。とても地味な工程ですが、このグラスウールがあるかないかで家の性能はまったく違ってくるので、とても大事なところでもあります。
 
付加断熱
 
壁全体を施工し終えるとこんな感じになります。50mmの付加断熱を施工している現場は、街中ではまだあまり見かけませんが、今後は最低でもこのぐらいの断熱をすべきだと考えております。ですので、私の手掛ける住宅では最低50mmの付加断熱という考え方でやっていこうと考えています。そうすることで、家のあたたかさにもつながり、省エネにもつながっていくことになります。
 
付加断熱
 
11月28、29日の断熱構造見学会では、普段は隠れてしまって見えないこのような部分をみていただければと思いますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

2015.11.04

青空に現場シート

現場 ロゴ シート
 
生まれてはじめて、現場シートをつくってみました。
さらに、気が引き締まった感じです。
このシートがあったところには、よい建物ができるように。
 

2015.10.23