コルポ建築設計事務所

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みはらしの家 断熱構造見学会終了

断熱構造見学会
 
28、29日に三浦建築さんと開催させていただきました断熱構造見学会が無事終了いたしました。見学に来て頂いた方には、じっくりと断熱気密の要の部分を見ていただけたのではないかと思います。通常の完成見学会では、隠れてしまう部分ですが、こういった段階でいろいろな方々に見ていただく機会を設けていければと思います。
 
最後にこのような見学会の開催に快諾していただだいたクライアントに御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
 

2015.11.30

HEAT20の推奨基準を考える

heat20
 
上の写真は、HEAT20の設計ガイドブックです。HEAT20がどのくらい認知されているのかわからないので、ちょっとHEAT20について書いてみようと思います。
 
HEAT20とは、2009年に発足しました「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称。何度かこのHPでも次世代の省エネ基準が最低の基準であることを書かせていただいておりますが、その先の目標となる推奨基準がHEAT20では示されています。ですので、次世代省エネ基準をクリアしている性能の住宅より、HEAT20の推奨基準をクリアしている住宅のほうが、断熱性能が高いことになります。
 
個人的には、これから建てる建物はこのHAET20の推奨基準を最低でも満たしたほうが良いと考えています。そういった意味で基準となる数値だと思います。ちなみに、推奨グレードが2つあって、HEAT20 G1とHEAT20 G2の2つになります。それぞの数値は以下のようになります。(山形市:地域区分4)
 
HEAT20 G1 :UA値 0.56  Q値 1.9
HEAT20 G2 :UA値 0.46  Q値 1.6
 
このぐらいの数値ですと、熱交換器を使用しなくてもクリアできる基準ですので、コストもそんなに増加せずに実現できる性能だと思います。ここから、さらに性能をあげて、床下エアコン暖房などをやっていこうとすれば、熱交換器などの設備機器が必要になるレベルです。今後満たしていくべきと先ほど書きましたが、できればG2の推奨基準をクリアして建てるべきと考えています。手間はそんなに違わないので、どうせなら上の性能を考えてみてください。断熱性能を高めた住宅を求めている方は、HEAT20 G2をクリアするようお願いしてみるとよいと思います。
 
現在施工中のみはらしの家はそのHEAT20 G2よりも若干性能が高いのですが、実際に現場を見ていただければ、より理解が深まるのではないでしょうか。HEAT20については、こちらのページに詳しく記載されていますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。
 

2015.11.24

西根の家 オープンハウス

本日は、渋谷達郎+アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所さんの西根の家のオープンハウスにおじゃましてきました。積雪が2Mにもなる厳しくもゆったりとした環境の中に西根の家は佇んでいました。
 
シンプルながらも力強い垂木がとても印象に残りました。その垂木は、建物を印象付けるとともに、冬の雪に耐えるための垂木なのかと思うと、雪がたくさん降っている時にも訪れてみたいと思いました。このような機会をおつくりいただいた建築主様に感謝いたします。ありがとうございました。
 

2015.11.23

大河原の家 オープンハウス

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昨日は、井上貴詞建築設計事務所さんの大河原の家のオープンハウスに。今回のオープンハウスは、住居と美術修復工房の内覧会と、生活空間を活かしたアートの作品展、という三つ巴の合同展イベントになっていて、おじゃました時は、作品の作家さんや見学に来た方でとても賑わっていました。
 
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シンプルな外観でしたが、とても存在感のある空間で、展示されている作品と相まって、とてもここち良い空間を堪能させていただきました。オープンハウスとこういう企画はあまり体験したことがなかったので、一緒に行った子どもたちも楽しんでました。このような機会をおつくりいただいた建築主様に感謝いたします。ありがとうございました。
 

2015.11.16

軒先用雪止め スノーグリッド取付

昨年竣工したCasa Montañaですが、軒先の落雪防止のための雪止めを取付ました。雪止めと聞いてみなさんがイメージするのは、三角のカタチをしたストップオーケーだと思います。ですが、あれを軒先につけるとどうしても目立ってしまうため、とても目立たずに雪を止めることのできるスノーグリッドというものを取り付けてみました。
 
軒先用雪止め スノーグリッド
 
これがそのスノーグリッドと呼ばれるネットになります。素材は高密度ポリエチレン製で錆びないために、屋根へのもらいサビなどの心配もありません。耐久年数も50年間は大丈夫とのこと。
 
軒先用雪止め スノーグリッド
 
そのネットを専用のバンドとジョイントによってこんな具合に施工します。2棟あわせて44mほどの施工長さがあるのですが、午前中で施工も終了しました。材料が軽いし、施工も単純なためにそんなに時間がかからないのだそうです。
 
軒先用雪止め スノーグリッド
 
そして、完成して見上げたところはこんな感じになります。これだと、やはり雪止めがついているのかどうかもわからない感じです。たぶん、アパートに住んでいる方も気づかないと思います。これで、きちんと雪が止まってくれれば、とてもよい商品ではないでしょうか。実際施工もしていただいた社長さんは、自信を持って止まりますとおっしゃっていました。雪が降るのが少し楽しみです。
 
雪が降った状況もまたご報告できればと思います。詳しくはスノーグリッドのHPでご覧になってみてください。値段も三角のものよりやさしいのがうれしいポイントです。
 

2015.11.13