最近になってにわかに人口減少に伴う問題や、住宅の空き家率の問題が話題にのぼってくるようになりました。それでちょっと気になって山形県の空き家率を調べてみました。上の表は、総務省統計局の「平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)」による順位になります。
これによると、山形県の空き家率は下から3番目でした。調べておいてなんですが、正直、空き家率はもっと高いのかと思っていたのですが、まったく逆の結果になっていました。東京、神奈川、埼玉等は人口も多いので空き家率が低いのは想像できますが、意外にも宮城、山形、福島と東北の県も上位にあがっているんですね。これはどういうことなんでしょうか。ちょっと、僕はわからなかったので、専門の方の分析を聞いてみたいところです。
ですが、すでに1割の空き家が生じているのが現実です。この現状を考えてみると、すでに住宅の供給については満たされているために、もう建てなくても良いことになりそうです。しかし、古くなってしまい建て替える住宅もあれば、増築・リノベーションという考え方等いろいろな考え方があると思います。そこで、ひとつ重要な点は、今までの住宅よりも省エネルギー化したものを建てるということだと思います。これまでと同じような基準の建物であれば、新たに建てる意味は見いだせなくなってきています。新しく建てる建物がどんどん省エネルギー化していくということは、日本全体の使用エネルギーを減らすことになりますし、なによりそういう住宅はあたたかく快適なので、住む人の健康にとってよいことになります。家を考える立場として、そういうことも考えながら日々精進していければと思います。